毎日投稿170日目
世界的ベストセラーとなった『サピエンス全史』の著者であるユヴァル・ノア・ハラリは「農耕革命は史上最大の詐欺だった」と記し、進化生物学者のジャレド・ダイアモンドが「人類史における最悪の誤り」と断じました。
農耕が人類にもたらした「システムとしての欠陥」は、主に以下の3点に集約されます。
1. 労働時間の劇的な増加(奴隷化)
狩猟採集時代の労働(食料調達)時間は、週に15〜20時間程度だったと推測されています。
残りの時間は休息や仲間とのコミュニケーションに充てられていました。
しかし農耕の開始により、人類は天候に怯えながら、草むしりや水やりといった過酷な肉体労働を日の出から日没まで強いられるようになりました。
人間が小麦を育てたのではなく、小麦という植物が人間を労働力として「家畜化」したとも言えます。
2. 単一栽培による栄養失調と病気
多種多様な動植物からバランスよく栄養を摂取していた時代から、数種類の穀物(炭水化物)に極端に依存する食生活にシフトしました。
これにより、ビタミンやミネラルが枯渇して体格が縮小しただけでなく、密集して定住するようになったことで、感染症が爆発的に蔓延する生体エラーを引き起こしました。
3. 「所有」の概念と戦争の誕生
農耕によって「備蓄できる余剰生産物(穀物)」が生まれたことで、人類史上初めて「富の蓄積」が可能になりました。
これが土地や食料を「所有」する概念を生み、持てる者と持たざる者という階級(支配層と奴隷)を作り出しました。
備蓄した富を奪い合うための「戦争」という概念がシステムとして組み込まれたのも、まさにこのタイミングです。
現代社会の長時間労働、生活習慣病、そして富の偏在による争いの根本的な原因は、すべてこの約1万年前の「不自然なシステム変更」に起因しています。
人間の身体は狩猟採集時代から変わっていないのに、社会の仕組みだけが無理やりアップデートされた状態です。
これまでの記事の内容の食事や運動へのアプローチは、まさにこの「農耕による改悪」を排除し、本来の人間に合った暮らしに戻るための合理的な行動と言えます。

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